繁忙期を避けてスムーズに転職するために

転職活動を始める場合は、医療機関の繁忙期を避けることがポイントです。その理由は、看護師が辞めることで、医療現場が人手不足の状態に陥るためです。職場に迷惑をかけないように、患者の人数が少ない時期に転職を検討する必要があります。
医療機関は、冬に患者数が増えて忙しくなります。11月からインフルエンザの予防接種が始まるので、内科に勤めている場合は、予防接種開始前に転職するのがコツです。
12月から1月にかけて、個人が経営するクリニックは年末年始の体制に入ります。多くの急患は救急を訪れるため、救急病院に勤務している看護師は多忙になります。冬期は救急病院の繁忙期でもあるので、その時期は転職活動にふさわしくないとされています。

また、春は健康診断や花粉症の治療のために外来を訪れる患者が増える傾向があります。内科や耳鼻科に勤務している看護師は、この時期の転職についてはよく検討する必要があるでしょう。また、夏は水難事故や熱中症の患者が増えるシーズンなので、医療機関は繁忙期に該当します。

医療機関を訪れる患者の人数が減るのは、気候が安定している9月と10月です。どの専門科でも患者が少なくなるため、転職しやすい時期と言えるでしょう。また、冬の繁忙期に備えて、この時期に看護師の求人を出す医療機関も多いです。とりわけ内科の求人が増加する傾向にあり、転職を考えているのであれば、9月と10月に行動を起こすとスムーズに転職を進めやすいでしょう。転職する場合には早めに職場に退職願を出し、引き継ぎの準備をすることが大事です。